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問題提起する大宅議長(1月24日外国特派員協会で)


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ごみの山も今は……(若洲GLホームページから)


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■2020東京五輪


五輪ゴルフ霞ヶ関CC開催は尻に火
若洲GL開催提案を早急に考えよう

■またか? という思いの人が多いのではないか。1月下旬から東京オリンピックのゴルフ競技会場問題がにわかに報道され始めた。ことは、すでに開催会場に決まっているコースを変えようという話に至る──

 2020年東京オリンピック(五輪)を日本が1つになって盛り上がりを見せる好機と捉える人は多い。だが、その一方で国民の期待感をそぐことが続いてきた。新国立競技場の建設やエンブレム決定問題で失態を見せ続け、ボートやバレーボールなど開催会場決定でもトラブル続きだったのは記憶に新しい。その2020年東京オリンピックで、またまた問題噴出だ。今度は、2016年のリオ五輪で112年ぶりに復活した競技、ゴルフの開催コース問題である。

              ◇

「女性差別」理由に
定款の変更を要請


 2020年東京オリンピックのゴルフ競技の会場に決まっているのは、埼玉県川越市にある霞ヶ関カンツリー倶楽部(CC)である。これは日本ゴルフ協会(JGA)の推薦をもとに2013年に東京五輪招致委員会が決定したものだ。言ってみれば「すでに決まったこと」というのが、招致活動段階からの関係者の認識だった。ところが、この「すでに決まったこと」という対応こそが曲者だ。同じ東京都で起こっている築地市場の豊洲移転問題はもちろん、五輪関係でも新国立競技場建設、エンブレム問題を思い起こせば、「えっ? また?」と同時に、「そうだよなあ」と妙に納得してしまう。それは、一部の利害関係者だけで事を動かした結果、そこに透明性がなくなっていることがままあったからだろう。
 今、五輪のゴルフ競技開催会場になっている霞ヶ関CCが問題視されているのは、会員制のこのコースが定款の細則で正会員を男性に限定しているからだ。年間の日曜・祝日のうち半分程度は正会員のみがプレーできると限定しており、これが「女性差別」と批判されたのである。そして、東京五輪組織委員会は今年になってこの定款の変更を同倶楽部に要請した。
 国際オリンピック委員会(IOC)は五輪憲章であらゆる差別を禁じ、中長期改革「アジェンダ2020」でも性差別を禁じて男女平等を打ち出している。それを考えれば、常識で考えても競技会場としてはアウト。なんでこんなコースが五輪の競技会場に選ばれ、それが既定路線でここまできたのか不思議に思う人は多いだろう。
 だが、これこそが2020年東京五輪がらみのこれまでの混乱と同じように一部の関係者のみがかかわって決めてきたことのツケといえる。
 では、なんで今頃になってこの問題が表面化し、組織委員会から同コースに女性も男性と同じように利用できるように定款の変更が要請されたのか。話は単純。関係者によれば、IOCが「女性も男性と同じように利用できるような解決策」を求め、「このままでは会場を変更せざるを得ない」と強硬に伝えてきたからである。


IOCを動かした
日本ゴルフ改革会議


 となると、ますます謎は深まる。なぜIOCは今頃になってこんなわかりきったことに「解決策」を求めてきたのか。実は、この騒動の真相がそこに見えてくる。もう少し突っ込んで言えば、IOCは東京五輪組織委員会やゴルフ競技会場選定にかかわった日本ゴルフ協会(JGA)が、まさか五輪憲章に抵触するようなコースを競技会場に選ぶはずがないと考えていたのに、競技会場の選定にあたった関係者にはそんな基本すら頭になかったとしか考えようがない。肝心の開催コース決定にかかわる関係者には「まず霞ヶ関カンツリー倶楽部をオリンピック開催会場に」という思惑があったとしか思えないような選別眼しかなく、その曇った目では五輪憲章などは読み取れなかったのだろう。
 IOCが霞ヶ関カンツリー倶楽部での開催に疑義を示したきっかけは、ボート会場などをめぐって昨年末まで繰り広げられてきたIOCと東京都(小池都知事)、東京オリンピック組織委員会、政府による四者協議を開催した際に、IOCに手渡された文書がきっかけだった。文書を作成し、手渡したのは、ジャーナリストの大宅映子さんが議長を務め、スポーツライターの玉木正之さんらが副議長を務める日本ゴルフ改革会議(JGC)だった。
 同会議は、当初から霞ヶ関カンツリー倶楽部での開催に疑問を呈し、14年には「2020東京オリンピックにおけるゴルフ競技会場について」と題した改革アジェンダをまとめ、以来、東京都江東区若洲にある「若洲ゴルフリンクス(GL)」こそが五輪の競技会場にふさわしいと提言し続けてきた。そして同会議が、当初は触れていなかった霞ヶ関CCの正会員資格の男女差を問題提起に加え、昨年末にIOCに直接訴えたことで、一気に問題が動き始めたのである。
 霞ヶ関CCでの開催問題は、何も男女差別問題だけではない。ほかにももっと問題点があったものの、「五輪憲章に抵触」ということが出るまでは、まさに関係者だけで事が進んで、同会議の提案は肝心の関係者に顧みられることがなかったと言っていい状態だったのである。


若洲ゴルフリンクスこそ
東京五輪にふさわしい


 霞ヶ関CCが不適格で若洲GLこそ東京五輪のゴルフ会場にふさわしいと言い続けてきた日本ゴルフ改革会議の提言はどんな内容だったのか。1月24日に東京千代田区の外国特派員協会での会見からそれを見てみよう。当日の会見には、大宅議長、玉木副議長のほか、諸星裕副議長(日本ゴルフツアー機構副会長、桜美林大学大学院教授)、同会議メンバーの松沢成文参議院議員が臨んだ。
 口火を切ったのは大宅議長だった。バスケットやテニスなど他のスポーツにはない利用税がゴルフにだけあることや、公務員倫理法でわざわざ公務員が利害関係者とゴルフをするのを禁じられている不合理など、総理大臣が好むゴルフの扱われ方をチクリとやったあと、こう続けた。
「2020年のオリンピックは、今までのものとは違う形にするべきだと思う。私は2つ申し上げたい。コンパクトであること。それからレガシー。私たちが推薦している若洲GLは選手村からほんの6キロメートルとすごく近い。霞ヶ関CCは直線でも44キロメートル。道路を通ると70キロメートルだそうです。若洲が21世紀らしいのは、今ゴルフ場があるところは、元々はゴミの山でした。世界中で環境問題が大変なイシューになっている時に、ゴミの山からゴルフ場をつくったというのは、世界に誇れるグッドサンプルです。(コースの距離が短いという指摘についても)単純にティーグラウンドを下げることで7300メートルまで伸ばすことが可能です。
 もう1つ重要なことは、若洲はパブリックで東京都が持っております。霞ヶ関CCは超高級プライベートクラブでメンバーの紹介がない限りプレーはできません。オリンピックが終わった後、若洲ならすべての人にプレーするチャンスがありますが、霞ヶ関は知り合いにメンバーがいなかったらできないという状況になっています」
(以下、本誌をご覧ください)
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