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りそなグループの司令部となる大阪市の大和銀行本店ビルと、りそなホールディングス社長となる司令官・勝田泰久氏
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一時は"死に体”となった 
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地方銀行再編
“ゴミ箱銀行”戦術で第5勢力へ
大和銀・りそなグループの野望
■4大メガバンクに取り残された形の大和銀行が、地域金融機関の再編・生き残りに便乗する形で浮上して来た。あさひ銀行をパートナーに得て選んだ道は──

 ニューヨーク支店の巨額損失事件で一時は“死に体”となった大和銀行が、いつの間にか復活し、自分よりも規模の大きいあさひ銀行を“吸収”して「りそなグループ」を旗揚げした。さらに地銀再編の本格化に便乗して傘下に地域金融機関を集め、4大メガバンクとは一線を画す「第5の勢力」へと飛躍しようとしている。

特別検査公表日に合わせ
新名称発表のしたたかさ


 金融庁が特別検査結果を発表した4月中旬、その同じ日に大和銀行は、近畿大阪銀行やあさひ銀行と共に旗揚げした新しい金融グループの統一名称を明らかにした。ラテン語で「共鳴する」の意味がある「resona」を仮名表記した「りそな」。大阪市で会見した勝田泰久・大和銀ホールディングス(りそなホールディングス)社長は、りそなには「理想」や英語の「regional(地域の)」の意味も込めたと説明した。
 特別検査が、欧米諸国から「日本の金融機関が抱える不良債権の実態は不透明」との批判を受けて鳴り物入りで実施されただけに、翌日の新聞は、結果を1面から3面、経済面まで動員して大きく報道。不良債権処理額が大きく膨らみ、大手銀行の最終赤字は合計で4兆円を超えると、惨状ぶりを厳しいトーンで伝えた。それでも大手銀各行はまだ自己資本比率を10%程度に保ち、日本を代表するマネーセンターバンクとして国際業務をこなし得る基礎体力が残っていることを示せただけましだった。これに対し、大和銀とあさひ銀は共に8%台。4大メガバンクとの格差が露呈してしまった。
 しかし、大和銀グループの地元・関西では、特別検査結果よりも「りそなグループ旗揚げ」の方に重点を置いて報じた新聞が多かった。このため「特別検査の惨めな結果を隠すために、わざと同じ日に新名称発表をぶつけたのではないか」との疑問も生じるが、大和銀の幹部のひとりは、余裕の表情を浮かべて「そんな目先の小さなことにこだわっていると、りそなの本当の狙いが見えなくなりますよ」と軽くいなす。そして、あえて同じ日を選んだのは、世界に通用する巨大銀行とのメンツを維持しようとして規模の大きさばかり追求する4大メガバンクとは異なり、「国内全域にわたって地域密着型のきめ細かなサービスを提供する」という新しいビジネスモデルを掲げた金融グループが登場したことを強調したかったからだというのだ。
 発表では、金融持ち株会社の「りそなホールディングス」の傘下に、フランスの総合金融グループ、クレディ・アグリコルと提携した「りそな信託銀行」や、大和銀とあさひ銀が合併してできる大口顧客向け「りそな銀行」、それに、地域の小口顧客をそれぞれがきめ細かくカバーする「大阪りそな銀行」「埼玉りそな銀行」「奈良りそな銀行」などの地域金融機関を並列的に並べるとした。

(以下、本誌をご覧ください)

 
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